VMwareの新しい仮想マシンウィザードの中で「ディスク容量の指定」という画面があり、仮想ディスクを単一ファイルに格納するか複数ファイルに分割するかを選択する必要があります。
デフォルトで「仮想ディスクを複数のファイルに分割」が選択されていることや、「ディスクを分割すると、仮想マシンを別のコンピュータに容易に移動できるようになります。」なんて書いてあることもあり、複数ファイルに分割した方が良さそうに思えます。
この選択、実際にはどちらの方が良いのか気になったので少し調べてみました。
仮想ディスクを単一ファイルとして格納
結論としては、仮想ファイルを単一としても分割しても仮想マシンの性能差はほとんどなく、変わってくる部分はファイル管理のしやすさになると思います。
この設定だと、以下の画像のように仮想ディスクファイル(vmdkファイル)は単一になります。
メリット
- ファイル数が少なくなる
デメリット
- サイズの大きいファイルができる
仮想ディスクを複数のファイルに分割
こちらがデフォルト選択されている理由としては、扱えるファイルサイズの上限が小さいFAT32というファイルシステムを使用していたことの名残と考えられます。
しかし、現在主流のNTFSというファイルシステムではファイルサイズの上限が大幅に上がっているため、そのような設定にしなくとも動作しなくなるといったことは起こりません。
この設定だと、以下の画像のように仮想ディスクファイル(vmdkファイル)は分割されます。
メリット
- 仮想ディスクファイルを移動する際に、途中で中断しても続きから再開できる
デメリット
- ファイル数が多くなる(リネーム時などに面倒?)
- 仮想ディスクファイルのサイズが大きくなるとパフォーマンスが低下する(らしい)
結局どっちを選べばいいの?
仮想ディスクファイルのサイズが大きくなるとパフォーマンスが低下する恐れがあるとのことですので、仮想ディスクファイルが大きくなっていく可能性がある場合は、単一とした方が良さそうです。
しかし、100GB程度の仮想マシンでは単一と分割の違いによる性能差は体感できませんでした。
もし、どうしてもFAT32でフォーマットされたHDD等で仮想マシンを動かすのであれば、分割する必要があります。
仮想ディスクファイルを分割する設定があること自体、昔の名残みたいな部分がありそうなので、よくわからない場合は単一としてしまって良いと思います。
(デフォルト選択されていないのがちょっと厄介ですが・・・)
終わりに
インストーラーにも同じことが言えますが、ウィザードって基本的に次へ次へとクリックしてしまいがちなので注意が必要ですね・・・
ちなみに、ディスクが使用しているファイルシステムはドライブのプロパティから確認することができます。