VMwareで作成した仮想マシン(ゲスト)は仮想ネットワークアダプタを使用してネットワークに接続します。
ネットワークアダプタの設定には、ブリッジ、ホストオンリー、NAT、LANセグメントの4つの種類があり、通信時の挙動や使用される設定が異なってきます。
ホストとゲスト間の通信ができなくなるなどの穴にハマりがちです。
ということで、このネットワークアダプタの部分でお悩みの方(と私)のためにポイントをまとめてみました。
ネットワークアダプタの変更方法
まずは、ネットワークアダプタの変更について簡単におさらいしておきます。
仮想マシン起動中でも仮想マシン名のタブから設定変更が可能で、再起動しなくても変更は適用されます。
以下は、VMware Workstation 15 Proで設定変更する場合の画像になりますが、他のバージョンやVMware Workstation Playerでも同じような手順になると思います。
ネットワークアダプタ設定の概要
ブリッジ
- ネットワークアダプタで「カスタム(VMnet0)」を指定した場合も同等の設定
- ホストとゲスト間の通信において、ホスト側ネットワークアダプタは「イーサネット」を使用
- ゲストが通信を行うには、ゲストのIPアドレスをホストの「イーサネット」と同じセグメントに設定
- ゲストは、ホストとホストが接続しているLAN上のネットワーク機器と通信が可能
ホストオンリー
- ネットワークアダプタで「カスタム(VMnet1)」を指定した場合も同等の設定
- ホストとゲスト間の通信において、ホスト側ネットワークアダプタは「VMware Network Adapter VMnet1」を使用
- ゲストが通信を行うには、ゲストのIPアドレスをホストの「VMware Network Adapter VMnet1」と同じセグメントに設定
- ゲストは、ホストと「ホストオンリー」を指定したゲストと通信が可能
NAT
- ネットワークアダプタで「カスタム(VMnet8)」を指定した場合も同等の設定
- ホストとゲスト間の通信において、ホスト側ネットワークアダプタは「VMware Network Adapter VMnet8」を使用
- ゲストが通信を行うには、ゲストのIPアドレスをホストの「VMware Network Adapter VMnet8」と同じセグメントに設定
- ゲストは、ホストとホストが接続しているLAN上のネットワーク機器と通信が可能
- ゲストとLAN上のネットワーク機器(ホスト以外)が通信を行う際、ゲストはホストの「イーサネット」のIPアドレスを使用
LANセグメント
- 指定したLANセグメントにおいて、ホストからは認識できない独立したネットワークを構成
- ゲストは、同じLANセグメントを指定したゲストと通信が可能
終わりに
仮想マシンの、ネットワークアダプタの各設定についてまとめました。
以上のまとめは、ネット上の情報を元に、実際にそれぞれの動きを確認した上でまとめたものです。
仮想マシンのネットワーク設定で躓いた方のために、この記事が少しでも役に立てば幸いです。