私はbeatmania IIDX(通称:弐寺)をプレイする際、1048式と3:5半固定と呼ばれる運指(押し方、指の配置)を使用していました。
この1048式という運指は、完全固定している人(1P側だと、S+123を左手の小+親中人で取れるような人)を除いて、スクラッチが絡む箇所は運指を崩して3:5半固定などで捌く必要があるのですが、最近では高密度の鍵盤にスクラッチが絡む譜面が登場することが多く、そのような譜面たちに度々苦戦を強いられ限界を感じていました。
そこで、思い切って手首皿に挑戦してみることにしました。
手首皿はその名の通り手首(実際には手の付け根あたり?)を使ってスクラッチを回す運指で、スクラッチが来ても指の配置を崩す必要がないので、高密度の鍵盤にスクラッチが絡む譜面でも難なく(?)捌くことができます。
手首皿を習得するにあたっての懸念
地力の低下
これは手首皿に限らず、他の運指においても同じかと思います。
新しい運指を最短で習得するためには、習得対象の運指しか使わないことが望ましいと思います。
新運指の習得時間をある程度元運指での地力上げ時間に割り当てれば、地力の低下を抑えつつ新運指の取得もできるかもしれませんが、当然のことながら新運指習得までの時間は長くなります。
手首皿アンチの声
今では、ゲームセンターで手首皿を使用しているプレイヤーをよく見かけるようになり、ネガティブな意見は減っていったように感じます。
しかし、以前はあまり手首皿の使用者がいなかったからなのか、「見た目が気持ち悪い!」、「ズルい!セコい!」などと言った意見をよく見かけました。
そのような意見は気にしないのが一番なのですが、どちらかと言えば私は気にしてしまう方なので、自分を納得させるために、そんな意見に対する私なりの考えを書いてみました。
「手首皿やりたいけど、アンチの声が気になるなー・・・」という方は読んでみてください。
少しは気持ちが楽になるハズです。(?)
そんなの全然気にしないよ!という人は読まなくても問題ありません。
見た目が気持ち悪い!
手首皿の人は立ち方や動きがおかしい人が多いイメージがあるかもしれませんが、正直なところ小指皿の人の中にもちょっと変な動きだなと感じてしまう人は見かけます。(スミマセン)
なのでこれは手首皿に限った話ではないと思います。
ただ、何も意識せずにやると変な動きになりやすいのは手首皿の方かもしれません。
以下のようなものを参考にし、フォームを意識しながら練習することで、見た目の改善だけでなく、上達にも役立つと思います。
上手な方ほどコンパクトでメリハリのある動作をしている気がします。
- 上手な方のプレイ
- ACで購入した自分のプレイ動画(手元付き)
- 背後や横から撮影した自分のプレイ
ズルい!セコい!
そう言われても仕方ないくらい強い運指です。
正直、小指でスクラッチを回すのは縛りプレイなんじゃないかと思う程です。
しかし、手首皿はバグやツールを利用した裏技的な方法で急に使えるようになるわけではなく、習得のための努力の結果使えるようになるもので何もセコいといったことはありません。
手首皿を使い始めた理由
記事の頭で少し触れてしまったのですが、高密度の鍵盤+スクラッチ絡みの譜面を捌ききれなくなり、地力の停滞を感じ始めたことが理由です。
特に苦手としていた曲
本家曲だと・・・
- ☆12 煉獄のエルフェリア (A)
- ☆12 Confiserie (A)
- ☆12 冥 (A)
BMSの曲だと・・・
- ★7 竹取はっぴー -AIRTHER-
- ★12 cold planet -Blue Marble-
- ★17 Poppin’ Shower -sugarless-
これらは小指皿の頃に、皿絡み要因で特に苦手としていた曲たちです。
皿絡み以外に縦連打も苦手だったのですが、縦連打要因で苦手としていた曲は除いています。
特に苦手としていた曲(詳細)
少し自分語り的な内容になってしまいますが、この曲のこんなところが苦手でした的な話です。
挙げた曲の中では比較的なんとかなった方です。
16分の二重階段がたくさん来る中に絡むスクラッチを取るのがかなり厳しかった記憶。
某ハード難易度表の地力S帯は、Confiserie (A)以外は全てハードクリアしていました(SPADAの時)が、そこからConfiserie (A)をハードクリアするまでに500回以上かかりマイベストトップに・・・。
その後、未難一桁になってもハード勝率は10%程度。
冥以外の皆伝課題曲(嘆き、灼熱、卑弥呼)は全てハードクリアしていましたが、皆伝を受験するといつも冥の低速~加速で落ちていました。
縦連打が致命的に苦手だったので、手首皿にすることでできるようになるとは思っていませんでしたが、実際には手首皿にしてから劇的にできるようになりました。
開幕にあるデニムっぽい乱打にスクラッチが絡む配置が難しいです。
小指でスクラッチを回していた時はハードクリアすることはできませんでした。
GENOCIDE2012年版の発狂五段4曲目の課題曲でしたが、中盤の皿絡み地帯で段位ゲージが100%から全てなくなってしまうほど苦手でした。
結局、発狂五段よりも発狂六段の方が先に取得できました。
こちらもGENOCIDE2012年版の課題曲で、発狂七段の1曲目。
連皿が来る箇所で何故か鍵盤も多くなる謎譜面。
初めてプレイした時、「あ、これ手首じゃないと無理だ」と思いました。
動画
私が手首皿の練習を始めてから1~2ヶ月程度経過した段階の動画・・・を探して載せようと思います。(^_^;)
この段階だと、まだ8分間隔で連続で絡んでくるものや16分3枚~5枚スクラッチが難しかったのですが、quell(A)程度のスクラッチであれば違和感なく取れていたと記憶しています。
また、スクラッチ側の脇がかなり開いてしまっていますが、使っていくうちに脇を締めてスクラッチを回せるように(と言うよりは、スクラッチを回した後に素早く元の位置に戻すことができるようになったと言った方が正しいかも)なってきたかと思います。
今ではACで手元カメラ付きの動画を購入できるので、ちょくちょく自分の手元付きプレイ動画を確認するのは正しい手首皿(?)を身に付けるためにかなり有効だと思います。
手首皿を使い始めてからの成長
本家では、Confiserie (A)はEXハードクリア、冥(A)はハードクリアすることができ、皆伝も取得できました。
BMSでは、1年ほど発狂六段で停滞していましたが、手首皿の練習期間を含め半年ほどで発狂九段まで取得できました。
終わりに
手首皿を使うようになってから1年以上は経過しましたが、今でも多くの気づきがあります。
特殊な運指なだけあって、他の運指と比べると、気を付けなければいけないポイントが多いと感じます。
それでも運指移行後の違和感さえなんとかなれば、特に何も気を付けずに使っていても今まで捌けなかった譜面がどんどん捌けるようになるので、それ故に後々行き詰った時に、「最初からああしていれば・・・」といった事態に陥りやすいんじゃないかと思っています。(私のことです・・・)
手首皿をするにあたり、気を付けた方が良さそうなポイントや、もっと早くから意識しておけばよかった・・・と思ったことなどいくつかありますので、後ほどこの記事に追記するか、別の記事にまとめたいと思います。